「新潮」2010年11月号にマイリー・メロイ『どちらかを選ぶことはできない』論書きました。
アメリカ文学というと洒脱な会話なんていうふうに思われているかもしれませんが、カーヴァーでもアニー・プルーでも無口でしゃべりベタな人ばかりが登場します。メロイのこの作品でも、モンタナの農場で働く青年の初恋、なんていう主題が魅力的に書かれています。しゃべるより馬に乗る方が得意だから、とりあえず彼女をサッと馬の上にあげてしまう。「まるでパズルの一片のように、ベスは彼の体になじんだ」なんていいでしょう。 メロイは「グランタ」の若いアメリカ作家21人にも選ばれています。30代40代でいい作品を書いているアメリカ作家って実はいっぱいいるんですよ! Maile Meloy, Both Way is the Only Way I Want It. NY: Riverhead Books, 2009.
by kojitoko
| 2010-10-10 10:27
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