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ロルフィング10回目行きました

ロルフィング10回目行ってきました。ようやく最終回です。三ヶ月ほどかかったかな。地味に感動しました。もちろん大変だったのはロルファーさんなわけだけど、こっちも「がんばらないようにがんばる」=脱力してリセット、というロルフィング哲学を受け入れるのが大変でした。なにしろ、がんばる→力む→疲れる、という人生で今までやってきたわけですから。がんばる→脱力する→体の楽なあり方を探る、といった他の回路を、頭だけでなく体で理解するのは至難のわざでした。
今回いちばん感動したのは、あごを引く、ということでした。猫背っぽく首を前に出した姿勢から変化するポイントはあごを引くことだろうな、とは思ったのですが、自分なりにやってみても喉のところが苦しいんです。しかも首全体が力むんです。でもロルファーさんにご指導いただいて、両耳の中間点あたり、脊椎に頭蓋骨が載っているところを意識してもっと上の関節を使って下を向くと、あら不思議、喉も苦しくないではないですか。自分の体なのに構造など本当にわかっていないんだなあ、と思いました。
それから、歩き出すとき、胸から前に出るような意識を持っているとスムーズに歩き出せる、ということもわかりました。左右に体を振らなくなれば、体の中心部にちゃんと軸を意識できるんですね。なにより筋肉的でない強さというのを知れたのがよかったです。
それにしても、ロルファーさんには感謝しかありません。僕が通っていたのはここです。
http://www.rolfingroom.com/
きくもりゆうこさんという方です。お若いのによく勉強なさっていますし、誠実に質問にも答えてくださいます。尊敬しています。施術もすばらしかったですが、なにより身体への探求心を分けていただいたのがありがたかったです。
ロルフィングの基本10回セッションが終わったので、次回からはロルフィング・ムーブメントという動きに着目したワークを数回受けるつもりです。これも楽しみです。
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by kojitoko | 2010-09-03 16:20

ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』書評書きました

2010年09月05日付けの読売新聞にミランダ・ジュライの『いちばんここに似合う人』書評書きました。
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20100906-OYT8T00620.htm
以前英語版を読んで「新潮」の連載で書いたときにはこんなに面白い人いたのか、と思いましたが、日本語版で読み直してみて、「英語で読んだときより面白い!」と衝撃を受けました。こういうことはめったにあるものではありません。
岸本佐知子さんが訳しているわけですが、岸本さんは訳者として、前代未聞の高度なところにまで到達してしまったと思います。もちろん柴田元幸先生もすごいですが、全く違った方向で岸本さんも日本トップになったんだな、とこの翻訳を見て思いました。元の著作と著者と訳者が協力し合った奇跡、と言ったところでしょうか。
どろどろに床が溶けていく幻想のなか水泳をトレーニングしたりと、けっこう設定はとっぴなこともあるのですが、扱われている内容は、寂しい、自信がない、愛されたい、でも他人が怖い、どうすればいいの! でも仕事もつらい、といった、現代人ならみんな(?)感じていると僕が勝手に思っているものになっています。とっぴなようでいて、実はものすごく親しみやすい内容を、たやすく共感できる繊細な文章で書いている、という感じでしょうか。
岸本さんの訳は原文の繊細度を、日本語の特性を生かしてさらに一桁上げているような気がします。こういう、作家・詩人・エッセイストがすべて重なり合った形での翻訳家のあり方というのはまさに理想的なのではないでしょうか。本当に勉強になります。
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by kojitoko | 2010-09-03 16:02