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イーユン・リー『黄金の少年、エメラルドの少女』論書きました

『新潮』2011年2月号に「心の襞を摑む--イーユン・リー『黄金の少年、エメラルドの少女』」を書きました。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/newest/
イーユン・リーは天才だと思います。世代を超えた女性同士のつながり、心の中のずるさ、駆け引き、それでも直接人とつながりたいという希望など、無意識のレベルで動いている流動体のようなものをこんなに的確に掴み取れる作家はそうはいないのではないでしょうか。彼女の作品を読んでいると、ずっとこの世界に浸っていたい、と思ってしまいます。日本でも中国系アメリカ文学という枠組みを超えて、単に優れた現代文学として彼女の作品を読める状況がくればいいなと願っています。
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by kojitoko | 2011-01-09 19:53

アディーチェのインタビューをしました

『文藝』2011年春号に「世界文学の現在 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ」というインタビューを載せました。
http://www.kawade.co.jp/np/bungei.html
彼女がやっていることの一面はしっかりと紹介できたと思っています。まだ訳されていない彼女の長篇Purple Hibiscusや短篇を中心にしてしゃべってみました。くぼたのぞみさんがきっと素晴らしい本として紹介してくれることでしょう。楽しみに待っています。
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by kojitoko | 2011-01-09 19:42

ドン・デリーロ「ドストエフスキーに出てくる深夜」訳しました

『新潮』2011年1月号にドン・デリーロ「ドストエフスキーに出てくる深夜」という短篇を訳しました。
ニューヨーク州のバッファローあたりにありそうな大学に入学した新入生の男の子が、片思いをしたり、全く理解できない論理学の授業にでたりしながら、自分に何ができるんだろう、生きることってなんだろうと静かに苦悶する作品です。100%の青春小説といったところでしょうか。日本ではデリーロはやたらと難しい作家ということになっていますが、70歳をすぎてもこんなに瑞々しい作品を書き続けているということをみんなもっと知ってほしいです。
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by kojitoko | 2011-01-09 19:35

ドン・デリーロ『ポイント・オメガ』論書きました

『新潮』2011年1月号に「引き延ばされた時間--ドン・デリーロ『ポイント・オメガ』」書きました。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/backnumber/20101207/
テロリズムやカルト、メディア化された社会などについて語り続けてきたデリーロですが、本作ではイラク戦争の意味について現代美術やテイヤール・ド・シャルダンなどを絡めながら語っています。戦争に加担した知識人が娘を失うことで命の重みを知る、というベタなテーマ設定と枠組みの回りくどさがデリーロの持ち味でしょう。それにしてもどうして日本でデリーロは全然読まれないんでしょうか。こんなに面白いのに。
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by kojitoko | 2011-01-09 19:30

村上春樹論「想像力を欠いた狭量さ」書きました

『ユリイカ』2011年1月号臨時増刊号「総特集 村上春樹」に「想像力を欠いた狭量さ--『1Q84』におけるジェンダー表象」を書きました。
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C2%BC%BE%E5%BD%D5%BC%F9
『海辺のカフカ』におけるネガティヴなフェミニスト像は前から気になっていましたが、『1Q84』を読んで実はあのシーンは村上春樹読解においてかなり重要だったのではないかと思い書いてみました。20世紀終わりの文学において村上はいったい何をなし遂げたのか、という歴史的検証は始まったばかりです。今後もさまざまな角度から思考し続けることが重要だと思います。
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by kojitoko | 2011-01-09 19:22

パタゴニアはすごい

今までもパタゴニアのズボン下、キャピレーン3ははいていたんだけど、とうとう今年の冬は寒すぎてキャピレーン3のシャツまで買ってしまった。しかもオシュマンズではなく直営店に行ったら、サイズも色もとりどりで感動した。結果はといえば、すごいの一言に尽きる。寒くてもへこまない、冬なのに真っ昼間は屋内でも暖房がいらないほど。なんなんだこれは。唯一の欠点はといえば、表示サイズが1、2サイズ大きいこと。最初Mを買ったら明らかにLだった。でもタグをよく見たらアジアではMだよって書いてあったけど。アメリカ人ってどんだけ大きいんだ。先月はパタゴニアのダウンも買って、今月は西村佳哲『自分の仕事を作る』(ちくま文庫)を読み、パタゴニアの社員は一年に三カ月も連続で休暇をとっている、だからいい仕事ができるんだという話まで知った。なんなんだ、パタゴニア。偉すぎる。このままではパタゴニア主義者になりそうである。
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by kojitoko | 2011-01-09 16:05