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ボラーニョ『南北アメリカのナチ文学』論書きました

「新潮」2010年08月号に「さまよえるファシストたち--ロベルト・ボラーニョ『南北アメリカのナチ文学』」を書きました。
『通話』『野生の探偵たち』で日本の読者にもようやく圧倒的な面白さが知られるようになってきたボラーニョの長篇第一作である本書は、人種差別主義者などさまざまな困った人たちが作家となって登場します。存在しない作家たちの人生や作品を大量に見ていくうちに、よくもまあこんな架空の精緻な世界を作りあげたものだと感心しました。
中南米文学のボルヘス魂はいまだ消えず、といったところでしょうか。誰か早く訳して!
Robert Bolaño, Nazi Literature in the Americas. 1996. Trans. Chris Andrews. NY: Directions Books, 2008.
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by kojitoko | 2010-07-06 19:57

ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』書評書きました

6月20日の読売新聞書評欄にロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』の書評を書きました。
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20100621bk03.htm
とにかく読んでいる間は至福で、書いている間も至福でした。ぜんぜん何者にもなれない文学者志望の青年たちの話が何でこんなに興味深いんでしょうか。ガルシア=マルケスみたいないかにもラテンアメリカっぽい感じが全然なくて、普通に都会的な話を書いていくというのが今のラテンアメリカ文学なんでしょうね。これは日本に住む人も普通に面白い小説として入っていけると思います。お勧め。
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by kojitoko | 2010-06-18 07:55