タグ:新潮 ( 14 ) タグの人気記事

コルム・トビーン『空っぽの家族』論を書きました

『新潮』2012年10月号にコルム・トビーン『空っぽの家族』について書きました。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/newest/
タイトルは「取り返しのつかないこと」、連載の15回目です。
トビーンの文章は本当にすごいです。これほど繊細な文章を書く人はいないのではないでしょうか。アイルランド、アメリカ合衆国、カタロニアと舞台を変えながら様々な物語が語られていきます。
もっと翻訳が出ればいいのに、と思ってしまいます。
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by kojitoko | 2012-09-07 16:21

タオ・リン『リチャード・イエーツ』について書きました

タオ・リン『リチャード・イエーツ』について書きました。『新潮』「世界同時文学を読む」の第14回「顔のない人々」です。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/newest/
新作『リチャード・イエーツ』でタオ・リンは、過食症で自傷癖のある少女との恋愛を描いています。凄まじい密度で語られる物語には『イー・イー・イー』とは違った魅力があります。
そのほか、今回はタオ・リンの詩「AOLインスタント・メッセンジャーを巡る人生でいちばん幸福なひととき」も紹介しています。
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by kojitoko | 2012-08-28 12:00

イングランダーについて書きました

新潮2012年8月号でネイサン・イングランダーについて書きました。

世界同時文学を読む第13回
「ユダヤ人とはなにか--ネイサン・イングランダー『アンネ・フランクについて語るときに我々の語ること』」
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/newest/

カーヴァーのカヴァーをしながら現代ユダヤ人の置かれたよるべなさについて書くなんてイングランダー、すごすぎます。書いたあと知ったのですが、この本は新潮社で刊行予定なようです。楽しみですね。
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by kojitoko | 2012-07-10 14:05

リン・ディン『憎しみに似た愛』について書きました

『新潮』7月号でリン・ディン『憎しみに似た愛』について書きました。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/newest/
不思議な味の短篇もいいですが、長篇はまた違う感じでいいですね。モテない話も多くて、ちょっとジュノ・ディアスに似ています。
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by kojitoko | 2012-06-09 07:34

柴田元幸先生と対談しました

今発売されている『新潮』7月号で柴田元幸先生と対談しています。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/newest/
『21世紀の世界文学30冊を読む』を巡って話したのですが、柴田先生は知識も頭の切れもすさまじくて、圧倒されました。とても楽しかったです。
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by kojitoko | 2012-06-09 07:30

イーユン・リー『黄金の少年、エメラルドの少女』論書きました

『新潮』2011年2月号に「心の襞を摑む--イーユン・リー『黄金の少年、エメラルドの少女』」を書きました。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/newest/
イーユン・リーは天才だと思います。世代を超えた女性同士のつながり、心の中のずるさ、駆け引き、それでも直接人とつながりたいという希望など、無意識のレベルで動いている流動体のようなものをこんなに的確に掴み取れる作家はそうはいないのではないでしょうか。彼女の作品を読んでいると、ずっとこの世界に浸っていたい、と思ってしまいます。日本でも中国系アメリカ文学という枠組みを超えて、単に優れた現代文学として彼女の作品を読める状況がくればいいなと願っています。
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by kojitoko | 2011-01-09 19:53

ドン・デリーロ「ドストエフスキーに出てくる深夜」訳しました

『新潮』2011年1月号にドン・デリーロ「ドストエフスキーに出てくる深夜」という短篇を訳しました。
ニューヨーク州のバッファローあたりにありそうな大学に入学した新入生の男の子が、片思いをしたり、全く理解できない論理学の授業にでたりしながら、自分に何ができるんだろう、生きることってなんだろうと静かに苦悶する作品です。100%の青春小説といったところでしょうか。日本ではデリーロはやたらと難しい作家ということになっていますが、70歳をすぎてもこんなに瑞々しい作品を書き続けているということをみんなもっと知ってほしいです。
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by kojitoko | 2011-01-09 19:35

ドン・デリーロ『ポイント・オメガ』論書きました

『新潮』2011年1月号に「引き延ばされた時間--ドン・デリーロ『ポイント・オメガ』」書きました。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/backnumber/20101207/
テロリズムやカルト、メディア化された社会などについて語り続けてきたデリーロですが、本作ではイラク戦争の意味について現代美術やテイヤール・ド・シャルダンなどを絡めながら語っています。戦争に加担した知識人が娘を失うことで命の重みを知る、というベタなテーマ設定と枠組みの回りくどさがデリーロの持ち味でしょう。それにしてもどうして日本でデリーロは全然読まれないんでしょうか。こんなに面白いのに。
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by kojitoko | 2011-01-09 19:30

ミハル・アイヴァス「もう一つの街」論書きました

「新潮」2010年12月号に「夢の本、夢の都市--ミハル・アイヴァス『もう一つの街』」書きました。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/newest/
アメリカのリトル・プレスからは大出版社からは出ないような魅力的な翻訳がたくさん出ています。チェコの作家であるミハル・アイヴァス『もう一つの街』もその一冊です。ボルヘスと東欧文学、シュールレアリズムが出会ったような彼の作風は非常に魅力的です。日本語では読めない、もう一つの外国文学を英語で読んでみるのも楽しいですよ。
Michal Ajvaz. The Other City. Champaign: Dalkey Archive Press, 2009.
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by kojitoko | 2010-11-27 16:50

マイリー・メロイ『どちらかを選ぶことはできない』論書きました

「新潮」2010年11月号にマイリー・メロイ『どちらかを選ぶことはできない』論書きました。
アメリカ文学というと洒脱な会話なんていうふうに思われているかもしれませんが、カーヴァーでもアニー・プルーでも無口でしゃべりベタな人ばかりが登場します。メロイのこの作品でも、モンタナの農場で働く青年の初恋、なんていう主題が魅力的に書かれています。しゃべるより馬に乗る方が得意だから、とりあえず彼女をサッと馬の上にあげてしまう。「まるでパズルの一片のように、ベスは彼の体になじんだ」なんていいでしょう。
メロイは「グランタ」の若いアメリカ作家21人にも選ばれています。30代40代でいい作品を書いているアメリカ作家って実はいっぱいいるんですよ!
Maile Meloy, Both Way is the Only Way I Want It. NY: Riverhead Books, 2009.
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by kojitoko | 2010-10-10 10:27